組み立て & ネオジム磁石組み込み & 彩色


普通に組んでしまうと、せっかくの制服の内部コンテンツ(!?)が隠れてしまいます!なので制服の脱着を邪魔するパーツも脱着できるようにしちゃいます。

■■ネオジム磁石■■

用意するのはネオジム磁石。この磁石を腕の付け根と前髪に仕込みます。腕の断面に収まる径のサイズのものをネット通販で入手しました。

直径2.5ミリ、高さ2ミリの円柱で且つ1ミリの穴が通過しているドーナツ状の形状のもの。

こんな小さいのに結構な磁力があります。そしてこれを肩に貼ったら四十肩にも効きました(嘘です)

 

原型制作時にせっかくくっつけたダボをルーターで削り取りドリルで穴をあけたら+とーの向きに気を付けて磁石を埋め込みます。

画像のように、磁石を仕込んだら、補強の為、さらに1ミリの真鍮戦を通せば完璧です。自分は面倒なので左腕にしかやってないけど、、(^^;)

髪に関してはパーツが薄いので頭側の穴を深くして、髪にくっつけた磁石のでっぱりを吸収します。

この3か所に磁石を仕込んだことで、制服を脱がすことができるようになりました。ね、2度おいしいでしょ。

ついでにおさげにも真鍮線を仕込んで補強しときます。

■■表面処理■■

表面処理です。肌色レジン成型を生かし基本サフレス塗装としますので、パテは使わずに、パーテイングラインをアートナイフの歯を立ててしっかり削り取ります。その後、Godhandの神ヤスを使い表面処理をします。髪の毛等の入り組んだところは、WaveのHG特殊形状ダイヤモンドヤスリを使用しました。模型道具も見ない間に進歩してるわー。ビックリ。

■■下地処理■■

表面処理が終わったらプライマーを塗って下地処理を完了させます。今回はGhostmanさんから食いつきが強力!(かも!?)とBlogのコメント欄で教えてもらった♪複合資材株式会社のSpot50のクリアーをスプレーしました。

発色を気にしない部分であれば、透明のプライマーよりグレーで塗られた状態の方が表面の状態もわかりやすいので(塗料の食いつきもいい?)ビニール袋パーツとスクールバッグパーツはタミヤパテを薄く溶いたものを筆で塗って下地にしました。

出戻りモデラーなので常に試行錯誤中な今日この頃ですよ、、

■■塗装■■

塗装です。GSIクレオスのMr,COLORを使用しました。やっぱり昔から慣れ親しんだラッカー塗料は扱いやすいです。何よりお皿でカピカピになっても溶剤たらせばすぐに復活しちゃうからねー。

ちなみに、明らかに艶有りであろう部分(ビニール袋や靴)に塗る色以外は、すべてガイアノーツのプレミアムマットパウダー超微粒子タイプを混ぜて光沢を抑えておきます。濡れた表現で後からエナメルのクリヤーを要所に塗りますのでベースカラーは艶が無い方がメリハリが出るのです。

■■塗装-顔-■■

まずはフィギュアの命、顔から塗っていきます。レジンキットは塗りを失敗してもドボンできるのがの利点なので、顔の描き込みを失敗して何度かドボンするだろうね前提で顔周辺だけ肌色をハンドピースで吹きます。(体全体を塗ってしまうとドボンしづらいです)

肌色はキャラクターフレッシュにホワイトを足したもの(美白!?)をスペアボトルに作っておきます。

影部分に濃い色をのせたりはせず、この肌色一色でベタ塗りです。

では、次に顔の各部を描きこんでいきます。

このキットは1/12ですがオッサンの肉眼ではまったくピントが合いませんw 

老眼鏡をかけ、ルーペ付アームデスクLEDライトを覗きながら、息を止めて描きこみます。

では解説です。

鼻の孔は、黒ではなく肌色に赤、黄、艦底色を混ぜて赤味の強い影色を作って塗ります。実際よりも赤味を強くするのがポイントです。

次に唇も塗りますが、その際、前歯をちょこっとのぞかせてあります。

そして最大の難所です。目を塗ります。白目->白目と肌の境目のピンク->アイライン->黒目->二重のラインの順です。

ここさえうまくいけばあとは何とかなります。神のご加護があらんことを!!

最後に眉毛です。赤褐色となんか混ぜた色だったです。少量の塗料で済む場合は洗ってない塗料皿にあった色を使うことが多いので記憶があいまいです。

ちなみにシャーペンでアタリを描いてから塗ると位置取りを間違えずに済みます。

で無事に顔を描き終わりましたが、実は自分は納得いく顔になるまで2回ドボンしてる事はみんなに内緒です。

満足いく感じに描き終わった後、もうひと手間加えます。なんとせっかく描きこんだのにその上からハンドピースでうすめた肌色を軽~く吹いて

しまいます。その後、描き込みの濃い部分を再度描き起こすことで、描き込みが顔になじんでいい感じに仕上がります。

ここら辺はイラストを描く感覚にも近いですね。

あ、ちなみに筆は、MODELKASTENのアイフィニッシャーや天祥堂のゴチック0号等を使っています。

■■塗装-肌色-■■

顔が終わったら、顔部分を指で隠しつつハンドピースで体全体を肌色で塗ります。腕と足パーツもね。

今回ハンドピースを使うのは肌色とビニール袋のピンクのみで、ほかは全部筆塗りで済ませてしまいました。マスキングって何?ってかんじで。

■■塗装-その他-■■

各部の塗り分けについてですが特筆することもなくルーペで覗きこみながら筆で淡々と塗りすすめます。ひたすら地味な作業ですが、

スクールバッグ等に細かい塗りわけが入ることでフィギュアの存在感がぐっと増してきます。

(ホームページにて色見本用のCG画像を多数アップしていますので参照してみてください。)

【髪、スクールバックにぶら下がってるヌイグルミと猫の手パスケース、靴】

はベースの色より一段明るい色を作ってドライブラシします。

更に、【上記のパーツと、靴下、シュシュ、ビニール袋のパーツ(要するに肌色以外)】

はエナメルのタミヤカラーをうすめて墨入れ&ウォッシングしてあります。

無機物は特にウォッシングするとしっくりきます。ウォッシング大好きなのでウォッシング用にしか使わないのにいつの間にかタミヤカラーも

各色ずいぶんと揃ってしまいました。

■■塗装-PANPASTEL-■■

肌以外を墨入れ&ウォッシングして立体感が増したのに対して、肌は単色で塗っただけなので今一つな状態です。

そこで、日本ではホルベイン社が取り扱っているPANPASTELの登場です。

世界堂(新宿にある画材店)で見つけて使えるかも!と思い半信半疑で買ってきましたが見事ビンゴでした!!

このPANPASTELを使って肌色に色味を足して生っぽさを醸し出します。

普通のパステルだと粉っぽくてつるつるの面の上にはしっかりのらないイメージですが、

PANPASTELは専用のスポンジ筆でこするとしっかり色が染みつくかんじに、そして良くのびます。

ベースの肌色を濁らすことなく、色相を変化(グレージング)させる事の出来る魔法の画材なのです。

まさにフィギュア用の画材といっても過言ではありません。

女性がメイクするように、頬にチークを入れたり、ひじやひざに赤味を足したり、ベースの肌色が赤寄りだったら部分的に黄色をのせて生っぽい肌にします。

顔に色の変化を付ける際は、ノーマンロックウェルの絵をイメージするといいかもしれません。絵だとイメージわかない場合、

スタジオではなく自然光で撮影したアイドル画像は色の差がわかりやすいし健康的なみずみずしさを堪能できておすすめです。

しっかり資料を眺めてイメージした後は、実際にはやりすぎない(立体を邪魔しない)ようにさらっと済ますぐらいでちょうどいいです。

最後にMr,スーパークリヤーつや消しスプレーを軽くふいて定着させます。

■■塗装-シャツ-■■

と、そろそろお気づきの読者もいると思いますが、そうスケスケ制服の塗りについてまだ解説していませんでした。

そう先を焦らずに、まずは塗り終わった下着姿のJKさんにクリアーパーツの制服を着せまして、その姿を酒でも飲みながら堪能してからでも遅くはないのです!

・・ボカッ!(嫁に殴られる)・・・はい塗装を開始します。Spot50のクリアーをスプレーを表面と裏面にスプレーしてから、

まずはシャツ部分の塗装です。皺の凸凹を良く観察して、表面のでっぱた部分にのみ色をのせていきます。

ホワイトだけだと濡れた感じがしないので、ホワイトにほんの少しエアクラフトグレーを混ぜた色で皺の稜線を塗っていきます。

ドライブラシ等でぼかしたりせず、アニメ調にはっきりくっきり塗り分けるのがポイントです。
(ドライブラシも試してみましたが、、残念な結果に)

塗り終わったらさらにハイライト部分をホワイトで描き起こします。これでほぼシャツの透けヌレ完了です。

■■塗装-スカート-■■

次はスカートを塗ります。パーツ分割の都合でクリアーパーツになってしまいましたが、スカートは透かす必要はありません。透かしちゃったら

会田誠氏監修の少女ポーズ大全になってしまいます・・ボカッ!

・・・はい、スカートのベース色ですが、フタロシアニンブルーとエアクラフトグレーとブラックを混ぜて、彩度を落とした色味にします。

これで表面を塗ったら、裏面は表面に塗った色からさらに彩度と明度を落とした紺色で塗ります。

裏面のスカート位置(シャツの境目)は表面のディテールを参照して位置決めしてください。

表面のチェック柄は、暗めの緑とダークアース、ブラック、エアクラフトグレー、裏面用に作った紺色で塗り分けます。(詳細はCG用に制作したテクスチャ画像を参考にしてください)

作例では、グリーンのライン数が足りないですが、気にしませんw ここら辺は雰囲気でOKではないかと、、汗

チェック柄も塗り終わったら、エナメルのスモークで墨入れ&ウォッシングして柄をなじませます。

これでほぼスカートも塗り完了です。

■■塗装-シャツ2-その他-■■

スカートの裏面を塗ったことで、シャツのスカートと重なってる部分で紺色がはっきり出てしまいました。

紺色が見えているへこみ部分に、ここだけ薄く白をのせて紺色の透け具合を抑えます。

仕上げに、エナメルのクリアーを雨で濡れて水が溜まっているであろうヘコみ部分に塗ってシズル感を出して完成です。

靴やスクールバッグ、ビニール袋も同様にエナメルのクリヤーを塗って濡れた質感を出して塗装は全て完了です!!

■■雑記■■

頭にかざしたビニール袋もクリアーパーツにした方が良かったと思います。きっとクリアーピンクで塗ったらビニールっぽさを表現できたよね。だれか型取りして透明バージョンで塗ってみてください!?

>[追記]リニューアル版の「JKT-v2-12S」でビニール袋もクリアーパーツになりましたよ♪



スカートのチェック柄の見本画像

画像の上半分がスカートの表側、下半分が裏側、です。塗装の際に参考にしてみてください。

実際にカラープリントモデルのテクスチャとして使用していたものです)




JKT12S-FRCL,  JKT12S  のパーツリスト

パーツ画像は複製品のサンプルを使用しています

※JKT12S-FRCL,  JKT12S は 成形色が違います。



JKT12S-FRCL,  JKT12S  の説明書

パーツ画像は3DCGを使用して制作しました。



パーツリスト(仮)

パーツ画像は原型を使用しています



組み立て方

原型を使って解説していますので実際に組み立てているわけではありません、、
ご了承ください。